2014年3月13日木曜日

神話か逸話か


色々訳あって??Marinair(マリンエア)のトランスを少数手に入れました。


いわゆる1073、1066などのオールドNeveと呼ばれるモジュールに内蔵されていたもので、現在は新品が手に入らないのは勿論、オールドNeveのブームなどもあって以前より相場は高騰し、ますます手に入りづらくなっている代物です。

画像のMarinair T1444はインプットトランスなのでまだ入手しやすいほうですが、アウトプットトランスのLO1166などは最近は殆どみなくなりました。値段も倍ぐらいします。
(一番安いのはインプットのライン用、大型のアウトプットトランスやマイク用の入力トランスは高額で取引されている)

さておき「オールドNeveの音の要である」ともてはやされるこのトランスですが、自分の周囲の技術者からは、世間の異常なまで神器的な礼賛や、音質に関してはやや疑問視している人も少なくありません。

確かにオールドと呼ばれるのNeveではMarinairのトランスが供給され、多くのモジュールに搭載されました。
しかし、それと同時期に導入されていた別のトランスとしてSt.Ives(セントアイヴス)もあります。
世間では「St.IvesのトランスもいいがMarinairじゃなければNeveの真の音は出ない!」なんて言っちゃう人たちが多いみたいですが…。

先日とある場所でラインアンプのi/oトランスをMariairとSt.Ivesのトランスを差し替えてリスニング・チェックしてみたところ、殆どの人はどっちがどちらか分からない……つまりは、音質の差は世間やウェブで神話的に語られるほどの差が出なかったのです。
(勿論別の場所で作られた部品なので全く同じとは言い切れません)
それもそのはず、スペック上では(回路図上で扱う部品番号も)MarinairもSt.Ivesのトランスも同じものです。同時期に2つのサプライヤーが存在したというだけなんです。

オールドNeveの音はトランスなどの色がつく部品もそうですが、旧式のシングルエンドアンプカードなど、様々な要因が入り混じって作られたものであり、一概にトランスを祭り上げるのもどうなのかなとは思います。
現代のアメリカで作らてている高品位なトランスと比べてMarinairは周波数特性が悪いのでたしかに“なまった音”にはなるのですが…。


さておき、自分はこのトランスを使ってオリジナルのマイクプリでも作ろうと思います。
完成したらどんどんレコーディングで使っていきたいですね…。

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