2016年9月12日月曜日

Roscoe LG3005

先日、本当に久々……数年ぶりに楽器を買いました。
といっても、楽器屋で買ったのではなく知人から譲ってもらう形でだったのですが。
Roscoeの5弦ベース、LG3005です。

Roscoeで一番小さなLGシェイプ

・入手までの経緯


実を言うと、僕はRoscoeのベースを所持するのは初めてではありません。
長くお世話になっているInnerWoodが輸入代理店をやっている縁もあり、2008年にカスタムオーダーをして同じLG3005を1本入手していました。しかし数年前に演奏活動から遠のいていた期間があり、その時期に手放してしまいました。

それから数年が経ち、最近はまたぼちぼちベースを弾く機会も増え、徐々に売ってしまったことを後悔していました。(まあそもそもメイン級の楽器を売ったことってそんなになかったんですけどね)もし買い戻すチャンスがあるならば、買い戻したい…とも思っていたくらいです。

同じ楽器は無理でも、近いスペックのものならば買いたいと思っていました。しかし新品はとても高く、なかなか手が出せるものではありませんでした。特に、数ヶ月前までは国内で円安の傾向が強く、海外製品は徐々に値上げされていました。無論海外メーカーであるRoscoeも例外ではありません。

そんな矢先、ひとつの話が舞い込んできました。
知り合いのM氏から「Roscoe LG3005の売却を考えている」との連絡が。

これが普通のRoscoeだったらたぶん反応しなかったと思います。
しかし、M氏の所有するRoscoeは自分にとって特別なものでした。何故ならば2008年にカスタムオーダーするとき、実際に参考にしたのがM氏の所有するLG3005だったからです。

このLG3005は、バールメープルトップ、スパニッシュシダーバック、パーフェロー指板、カスタム34インチスケール、ゴトー製ブリッジという僕が以前持っていたLG3005とほぼ同じ仕様なのです。1点だけ違うのが指板なのですが、パーフェローとボリビアンローズは限りなく近似種の木材で、音的な差はないと判断していました。

これは思い切って行くしかないと思い、購入の意思を伝え入手しました。
今思うとこれを逃していたらずっと後悔しただろうなあと思います。

・肝心の楽器としては


日本ではユーザーが少ないゆえに情報のRoscoeですが、特徴をざっくり書くと

・非常に強度のあるネック
・アメリカでも屈指のクオリティを持つ木材をふんだんに使用
・オーソドックスながらも幅のある力強い音色

の3点があげられるかなと思っています。

僕のLG3005はRoscoeの3つあるボディシェイプのうちのひとつLGシェイプで、一番ボディが小さいのが特徴です。楽器自体がとても小さいので、取り回しがよく、小柄な日本人の自分にはこれがよく合っています。

ネックスケールもRoscoeだと標準が35inchスケールなのですが、このLGは34inchカスタムなので、左手の違和感はありません。かといって低音弦の音程感が悪いわけではなく、発音も良いです。

またネックは前述の通り非常に強度があり、以前所有していたときも順反り方向には殆ど回したことがありませんでした。構成はメープルをパープルハートという紫色の木材でサンドイッチした3ピース・ネックなのですが、非常に薄く仕上げられています。またネック自体がスリムなのでとても弾きやすいのです。

補強でグラファイトのバーが入っている恩恵なのか、薄いスリムネックにも関わらず弦を張ってもビクともしない強度です。代理店の木内氏も「ここまで薄く仕上げて強度を出せるのは凄い」と言っておりました。

さて肝心の音ですが、デュアルコイルの太いスムースな音色を持ちながらも、ローミッドが良く出ていて、アンサンブルへの対応力が高い音だと思います。
いわゆるハイエンド系で中心のリア寄りデュアルコイルの楽器は、ハイミッドに癖が強すぎて、抜けが良くても反面アンサンブルから浮いてしまって個人的にはすごく苦手なのですが、不思議とRoscoeはそういうことがなく、滑らかでどっしりしたトーンを出してくれます。

Bartolini製のデュアルコイルPU + Bartolini NTMBプリアンプという組み合わせは、MTDやElrick、昔のFoderaなどこの手のベースでは大定番の組み合わせなので「みんな同じような音」を想像してしまいがちなのですが、Roscoeではそういった印象はあまりなく、むしろボディやトップ材のキャラクターをよく引き出していると感じます。

もちろん基本はBartoliniのバランスの良いスムースな音なのですが、この楽器はスパニッシュ・シダーボディなのでローミッドが非常に豊かに出ています。また以前アッシュボディにキルテッドメープルという柔らかく軽い材のLGも弾いたことがありますが、そちらは逆にクリスピーでハイがよく抜けるという印象でした。

このようにトップ材も含めて飾りではなく、楽器の音色にしっかり加味されているのもRoscoeの魅力だと思っています。

…とまあ長くなりましたが、とても良い楽器です。再び手にできてとても嬉しいです。
今年のレコーディングはこいつを中心にやっていこうと思います。
ライブでもお見かけ出来るかもしれません。そのときは是非音を聴きに来てください!

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